環境があたえる影響。
私達一人ひとりは、親を選べません。親もまた子を選べません。
お互いが選べないものとして私たちは認識しています。最近の言葉で親ガチャという言葉があります。親ガチャとは何でしょう。簡単にいえば親は選べない。どんな環境に生まれるかは親次第ということなのですが、たしかに親は選べません。
親は選べないので、親の環境に合わせて子供は生きてゆきます。そのため親の生きる環境が子供の生きる環境になるのは当たり前のことと受け入れて来ました。そこには、親の環境から受ける連鎖が関わっていきます。
例えば、食べることに対する好みはそのまま影響します。それが人類の文化となっています。私たちは日本に住んで当たり前のように米を食べて生活し、和食中心の生活をします。
食べ物はその人となりを作り出します。
人の細胞は成人すればだいたい1兆億という途方もない細胞が集結して人を作り出し、その生命を維持し動くために食べ物を食べているため、食べたものにより人はその細胞の性格を作り出しているといえます。
このように生きている場所と空間、環境によりその人は存在しているといえます。べ物だけではありません。わたしたちは私が育っている周囲から多くの影響を受けます。
言葉においても、日本語で見て、日本語で考え、日本語を聞く、五感のすべてが日本語であることで、世界とは違う見方、考え方をします。その中で個人を形成し、家庭を形成しています。
家庭は最小の社会
さて、私の周りを見てみましょう。当たり前のように、男親、女親としての両親がいて子供は育ちます。親がいなければ子は育つことができません。それほどまでに子供は親に依存します。親は、子供に何を教えているのでしょう。
それは、歴史の中で証明されているように、親子関係を通じて、愛情の連鎖がつながっています。また社会に出ていく手前の、社会勉強です。それぞれの親子関係は、その親が育った環境を次の世代に繋いでいくだけの関係を繋いでいきます。そうであるために、意識して、環境を変えていかない限りは、世代連鎖の連続が続きます。
ただ、歴史は親子の連鎖が続きますが、前の世代が作った歴史の上に積み重なるため、生活が国の豊かさにより変化をします。
日本は、戦国時代を生きて徳川文化のなかで300年武家文化を築いてきました。人の意識が変わらなければもっと徳川文化が続いたのでしょうが、そこに黒船がやってくることで、明治という文明開化が起こり、戦争を通して敗戦国家になり、世界恐慌を乗り越えて、文明を作ってきましたが、私達の生活の根本は、親子関係の上で成り立っています。
親子関係が、子供の環境を色濃く表します。
一昔前、狼に育てられた子供が話題にあがったことがあります。
狼に育てられた子供は、人間に戻ることが大変難しく、四つん這い出歩き、生の鶏を食べ、言葉を話すことができませんでした。それはなぜでしょう。
結論から言えば、愛を受けて育たなかったからです。人は、人に愛されて人間になります。
たとえ。4歳児ほどの能力があると言われる猿や、イルカを人間のように育てても、人になることはないのですが、人は育てられた存在に合わせる環境順応力に長けているので、受けた愛情が、狼なら狼に似るし、猿に育てられたら猿に似ていきます。受けた愛情の形に似るという環境順応力が強く出ます。
故に育てられた親に似た愛情の形に似ていきます。そうであるため、男親の育った愛情プラス女親の育った愛情により、子供の個性は変化していきます。
ただ、生活する箱としての家の中で繰り広げられているので、家の持つ空間により、人の受ける影響は大きく変わります。
環境による影響
一人の人が育つには、多くの人が関わります。山奥で家族だけで生きていたとしても、電気を通し、ガスを通し、100年生きたとしたら、何人かの人と関わります。学校に通えば、周りの友人との関わりを持ちます。良い関係をもてるのか、悪い関係でいるのかによっても、生き方考え方が変化します。人は教育を受けて善を学びます。悪は教育を受けなくても育ちます。
故に、良き人生を送るために教育を受けるといいますが、人の良心が育つ基準は、良き教育、良き出会いでしか育ちません。環境はとても大切です。戦争により受ける影響は、どうでしょう。 大きくその人の人生に影響しますし、周囲にも影響を与えます。
風水が与える影響
人間が必要とする内外の環境」
さて、風水以上に、人が受ける影響は、その人を取り巻く人間関係です。
人間関係がとても重要になってきます。歴史的に、こういった人間関係を伝えてきたものが、易経です。
易経は八人家族で構成され、最低限の社会を構成しています。ただ単に占いとしてみる以上に人間関係として見ていくことで、見えてくることがあります。こういった易経についてはおいおい話すといたしまして、家族が与えるものは、
精神的な面と肉体的な二面性を持っています。
精神的な面は、愛情、感情、といった目に見えないものですが、人間形成においてとても大切なことです、
肉体面と言うのは、お金や食べ物、環境と言った、目に見えるものであり、これもまた、人を育てるためにはとても大切なものです。
風水は見える環境を見えない力で変化させる。
見えない存在としての愛情、感情と言ったものは、人が相手のために発している力です。相手がいて初めて発生するものです。自分を愛する自己愛とよく言われますが、人が一人で育つことは絶対ありません。
オギャーと生まれたら、必ずそだてる人の手を必要とします。先程も話しましたが、人の愛情で育てられることで、人としての愛の種を受けます。もし何らかの障害があり、猿に育てられた、おおかみに育てられたら、人は人としていきていけません。そこには、人から受ける愛の種を植え付けられないからです。
自己愛は、はじめに愛の種を植えてくれただれかが存在するので、自己愛が発生します。
環境はそういった人の愛を育てることを手伝ってくれる存在といえます。故に、風水は、環境を使った愛情造成装置です。私達の愛情を増幅させてくれるアイテムであり、道具(ツール)といえます。