火沢睽(かたくけい)
六四卦の三十八番目に位置するのが、火沢睽(かたくけい)兌卦☱(だけ)の上に離卦☲(りけ)が乗っかっている形になります。
上卦は、離卦☲(りけ)です。離卦は両サイドに陽爻を持ち陰爻が陽爻に包まれた形となり、火を表し、家族のなかでは次女を表します。
下卦は、兌卦☱(だけ)です。兌卦(だけ)は陽爻を下に陰爻を上に据えた卦で、家族においては 末娘 三女を表して八卦においては、沢を表します。
兌卦は幼い少女であり、その少女の上に、若くてピチピチのギャルと言える若い次女がふんぞり返っています。次女は、美人でm血挙げられるのが好きですが、気分屋さんなところがあり、幼い末娘の面倒を見ていてねと言われて対面場は、引き受けていますが、内申としては、家を出て、遊びに行きたいのに、末娘を押し付けられた気分に少し苛立っています。
三女の末娘は、お姉ちゃんと遊びたいのに遊んでくれなくて、しかも、うっとおしく思われていることを敏感に察知して、顔色を伺うような状態です、離卦は、物について燃えるのですが、兌卦は沢であるため燃えることができません。燃えることもできず、くすぶっています。
ですが、火沢睽(かたくけい)の睽は、易経において、【小事においては、吉なり】とあります。この卦の表すものは、対立ですが、互いが、家族として、互いを認め合うところもあり、ゴタゴタが収まる。というように、互いの意見を、まとめれば、大きな問題にならないことを意味します。
睽とは
睽とは、背く、反目するという意味を持っています。問題は、身近にあり、家族内のフワ、意見の食い違い、矛盾相剋(むじゅんそうこく)を示しています。愛がないところで戦えば、問題は増えますが、互いのことを認め合う、愛が、少しでもあるのならば、一旦大きな問題をおいておいて、小さな問題に対して、コツコツと、行うことで、小事を整理することに、目を向けることを、睽’(はつ)は、示しています。
火沢睽(かたくけい)のイメージ
暌 。小事吉。
「暌」の時は、小さなことを行なうのには吉
「暌」はそむく、行き違い
人の歴史のほとんどが、対立と言えます。家庭の小競り合い、民族の小競り合い、国家に対立と、今でもどこかで、意見の行き違いを起こしている。それは、個人においても同じです。意見の違うものを受け入れることが、できなければ対立を生みます。
しかし、こもめ事を整理できれば、より親密な関係を作り出すことにより、吉となります。
火沢睽(かたくけい)の六爻
火沢睽(かたくけい)の六爻は、下から順番に、初爻、二爻。三爻、四爻、五爻、六爻の並びが、初陽、二陽、三陰、四陽、五陰、上陽と並んだ状態を言います。
六爻の位置は社会的位置を表しています。 初爻は庶民、二爻は士、三爻は大夫(たいふ)、四爻は公卿(こうけい)五爻は、君主、上爻は隠居した君主、あるいは知識人となります。
上陽 反目して、孤独に成る、相手が恐ろしく、泥まみれの豚か、牛車似の釣った鬼神、幽鬼に見える。弓を引いて、射用とするが、やがて誤解が解ける。弓矢を捨てて、会うなら、相手は、自分に、危害を与える者ではない。結びつきを固めることで、わだかまりを捨てて、疑心を取り除けば、吉
五陰 悔いが無くなる。深くコミュニケーションをするならば、進んで、交わりを結んで、喜びが増える。咎めなどあろうはずがない。
四陽 反目して、孤独になる。しかし、立派な人に出会って、誠意が通う。危ういが、咎めはない。
三陰 車が、引き止められる。牛車脳死は、不具、人は罪人、囚人上がり、はじめはうまくいかないが、最後に、保護者が現れる。
二陽 路上でバッタリと主人に会う。道を迷っていないのでそのまま進むのが良い。咎めはない。
初陽 杭はなく成る 馬が逃げても追いかけてはいけない。また、戻っれくる。相手が、悪くても、逃げずに会うことが必要。そうすれば咎めはない。
64卦
周易 上経 30卦
NO | 六爻 | 上卦 | 下卦 |
1 | 乾為天(けんいてん) | ☰ 乾 | ☰ 乾 |
2 | 坤為地(こんいち) | ☷ 坤 | ☷ 坤 |
3 | 水雷屯(すいらいちゅん) | ☵ 坎 | ☳ 震 |
4 | 山水蒙(さんすいもう) | ☶ 艮 | ☵ 坎 |
5 | 水天需(すいてんじゅ) | ☵ 坎 | ☰ 乾 |
6 | 天水訟(てんすいしょう) | ☰ 乾 | ☵ 坎 |
7 | 地水師(ちすいし) | ☷ 坤 | ☵ 坎 |
8 | 水地比(すいちひ) | ☵ 坎 | ☷ 坤 |
9 | 風天小畜(ふうてんしょうちく) | ☴ 巽 | ☰ 乾 |
10 | 天沢履(てんたくり) | ☰ 乾 | ☱ 兌 |
11 | 地天泰(ちてんたい) | ☷ 坤 | ☰ 乾 |
12 | 天地否(てんちひ) | ☰ 乾 | ☷ 坤 |
13 | 天火同人(てんかどうじん) | ☰ 乾 | ☲ 離 |
14 | 火天大有(かてんたいゆう) | ☲ 離 | ☰ 乾 |
15 | 地山謙(ちざんけん) | ☷ 坤 | ☶ 艮 |
16 | 雷地豫(らいちよ) | ☳ 震 | ☷ 坤 |
17 | 沢雷随(たくらいずい) | ☱ 兌 | ☳ 震 |
18 | 山風蠱(さんぷうこ) | ☶ 艮 | ☴ 巽 |
19 | 地沢臨(ちたくりん) | ☷ 坤 | ☱ 兌 |
20 | 風地観(ふうちかん) | ☴ 巽 | ☷ 坤 |
21 | 火雷噬嗑(からいぜいこう) | ☲ 離 | ☳ 震 |
22 | 山火賁(さんかひ) | ☶ 艮 | ☳ 震 |
23 | 山地剥(さんちはく) | ☶ 艮 | ☷ 坤 |
24 | 地雷復(ちらいふく) | ☷ 坤 | ☳ 震 |
25 | 天雷无妄(てんらいむぼう) | ☰ 乾 | ☳ 震 |
26 | 山天大畜(さんてんたいちく) | ☶ 艮 | ☰ 乾 |
27 | 山雷頤(さんらいい) | ☶ 艮 | ☳ 震 |
28 | 沢風大過(たくふうたいか) | ☱ 兌 | ☴ 巽 |
29 | 坎為水(かんいすい) | ☵ 坎 | ☵ 坎 |
30 | 離為火(りいか) | ☲ 離 | ☲ 離 |
周易 下経 34卦
NO | 六爻 | 上卦 | 下卦 |
31 | 沢山咸(たくざんかん) | ☱ 兌 | ☶ 艮 |
32 | 雷風恒(らいふうこう) | ☳ 震 | ☴ 巽 |
33 | 天山遯(てんざんとん) | ☰ 乾 | ☶ 艮 |
34 | 雷天大壮(らいてんたいそう) | ☳ 震 | ☰ 乾 |
35 | 火地晋(かちしん) | ☲ 離 | ☷ 坤 |
36 | 地火明夷(ちかめいい) | ☷ 坤 | ☲ 離 |
37 | 風火家人(ふうかかじん) | ☴ 巽 | ☲ 離 |
38 | 火沢睽(かたくけい) | ☲ 離 | ☱ 兌 |
39 | 水山蹇(すいざんけん) | ☵ 坎 | ☶ 艮 |
40 | 雷水解(らいすいかい) | ☳ 震 | ☵ 坎 |
41 | 山沢損(さんたくそん) | ☶ 艮 | ☱ 兌 |
42 | 風雷益(ふうらいえき) | ☴ 巽 | ☳ 震 |
43 | 沢天夬(たくてんかい) | ☱ 兌 | ☰ 乾 |
44 | 天風姤(てんぷうこう) | ☰ 乾 | ☴ 巽 |
45 | 沢地萃(たくちすい) | ☱ 兌 | ☷ 坤 |
46 | 地風升(ちふうしょう) | ☷ 坤 | ☴ 巽 |
47 | 沢水困(たくすいこん) | ☱ 兌 | ☵ 坎 |
48 | 水風井(すいふうせい) | ☵ 坎 | ☴ 巽 |
49 | 沢火革(たくかかく) | ☱ 兌 | ☲ 離 |
50 | 火風鼎(はふうてい) | ☲ 離 | ☴ 巽 |
51 | 震為雷(しんいらい) | ☳ 震 | ☳ 震 |
52 | 艮為山(ごんいさん) | ☶ 艮 | ☶ 艮 |
53 | 風山漸(ふうさんぜん) | ☴ 巽 | ☶ 艮 |
54 | 雷沢帰妹(らいたくきまい) | ☳ 震 | ☱ 兌 |
55 | 雷火豊(らいかほう) | ☳ 震 | ☲ 離 |
56 | 火山旅(かざんりょ) | ☲ 離 | ☶ 艮 |
57 | 巽為風(そんいふう) | ☴ 巽 | ☴ 巽 |
58 | 兌為沢(だいたく) | ☱ 兌 | ☱ 兌 |
59 | 風水渙(ふうすいかん) | ☴ 巽 | ☵ 坎 |
60 | 水沢節(すいたくせつ) | ☵ 坎 | ☱ 兌 |
61 | 風沢中孚(ふうたくちゅうふ) | ☴ 巽 | ☱ 兌 |
62 | 雷山小過(らいざんしょうか) | ☳ 震 | ☶ 艮 |
63 | 水火既済(すいかきせい) | ☵ 坎 | ☲ 離 |
64 | 火水未済(かすいびせい) | ☲ 離 | ☵ 坎 |