山風蠱(さんぷうこ)
六四卦十八番目に位置するのが、山風蠱(さんぷうこ)。長女 ☴ 巽卦(そんけ)上に幼い男の子三男、☶ 艮卦(ごんけ)が乗っかった形になります。
上卦は、艮卦☶(ごんけ)です。艮卦は陰爻2段の上に陽爻が乗った形で、家族においては末っ子 三男をあらわします。八卦においては山を表しています。
下卦は,巽卦☴(そんけ)です。巽卦は、陰爻の上に陽爻が2段乗った形です。家族の中では、長女を表し、八卦においては風を表しています。
山風蠱(さんぷうこ)は文字が表すように山のしたに風が吹き抜けることを表していますが、爽やかな風ではなく山の木々を荒らし、吹き抜けた後は、木の葉が溜まり腐ったさまとも言えます。家族としては、歳をとった女性が若い男性を色恋で口説く状態であるとも言われています。
また、長女の上に三男が乗っかっているこの山風蠱(さんぷうこ)という卦は、幼い男の子が、母親に対する愛情とは違う思いを抱いています。学生が、若い女性の先生を恋し、あウィ恋であれば問題がないのですが、その思いが強く現れ、自分のものにしたいという願望が膨張し、自分を抑えられないことで起こる衝動は、手がつけれなくなります、精神的に幼い人の中には、年齢を取っていても、自分を制御できず、寝たい、たべたい、やりたいというような三大欲をストレートに表し、自分の力量とか経済力を全く考えられない幼い精神力のゆえに、自らを奈落に落とし込む、心が腐ってゆく様とも言えます。このように、自制できないまま、大人の女性を求めていくとき、
その状態は、腐敗した状態、犯罪を犯しても、その罪が理解できない幼さを含んでいるため、山風蠱(さんぷうこ)という、卦が現れたら、自己の周り、自己の心のうちにある鬼心を自覚すべき時でしょう。 非常に危険な状態とも言えます。
蠱(こ)とは、
山風蠱(さんぷうこ)で特質(とくしつ)すべきは、蠱(こ)の文字です。意味としては、(腹の中の虫)(虫がつく)となりますが実際の無視とゆうよりは、腹に一物(いちもつ)もつ純粋さとはかけ離れ皿の上の食べ物に虫がついて腐敗が荒んでいると言えます。
腐敗したものは捨てるか、腐った部分を捨てるしかありません。人の体が腐ると言えば、血液循環が悪く皮膚が腐れば取り除かなければなりませんし、心の中が腐れば、腐った部分を切り離すためには、住んでいる環境から逃げて、良い環境に身を置き、変化しなければなりません。蠱(こ)とは、何事においても腐敗が進む状態です。
山風蠱(さんぷうこ)のイメージ
蠱。元亨。利渉大川。先甲三日。後甲三日
「蠱」の時、大いに通じる。大川を渡っても良い。三日前に準備をし、三日後には争い が終結するため、腐敗を取り除くべし。
「蠱」は腹の虫。虫がつく、腐る。
魅力や、つやをもって惑わす力を持つている、腐ってしまっては取り返しがつかない、準備する必要性がある時期、腐敗の全長は、色恋沙汰という形で現れ、腐り始める。問題は早く見つけて対処すべきである。物を廃棄し環境を整えれば、進んでもよい。
身の回りを整理し、処分を早めると吉。
山風蠱(さんぷうこ)の六爻
山風蠱(さんぷうこ)の六爻は、下から順番に、初爻、二爻。三爻、四爻、五爻、六爻の並びが、初陽、二陽、三陽、四陰、五陰、上陽と並んだ状態を山風蠱(さんぷうこ)といいます。
六爻の位置は社会的位置を表しています。 初爻は庶民、二爻は士、三爻は大夫(たいふ)、四爻は公卿(こうけい)五爻は、君主、上爻は隠居した君主、あるいは知識人となります。
上陰 先甲三日、後甲三日、準備を怠ることなく。自信と確信を持ち、後片付けも整備良く行うあなたの行いは、周りのあらゆる人の利益となる。
5陽 父の困りごとを処理する。今まで煮えて能力が大いに役立ち潜在的能力が発揮され父の意を受け、弊風(へいふう)を一新として、賞賛を得る。
四陽 父の困りごとに対し、傍観をし、自分には関係ないと手さえ出さない、志を得られず。
三陰 父の困りごとを処理し、やりすぎて やや後悔するが大きな咎めはない。
二陰 母の困りごとを処理する。中庸、中道を守り、臨機応変に対応し、原則、一辺倒は良くない。
初陽 父の困りごとを処理する、。よく意を受けて、改革する子であるならば、咎めはない。困難危険を伴うが、成し遂げれば、吉となる。
64卦
周易 上経 30卦
NO | 六爻 | 上卦 | 下卦 |
1 | 乾為天(けんいてん) | ☰ 乾 | ☰ 乾 |
2 | 坤為地(こんいち) | ☷ 坤 | ☷ 坤 |
3 | 水雷屯(すいらいちゅん) | ☵ 坎 | ☳ 震 |
4 | 山水蒙(さんすいもう) | ☶ 艮 | ☵ 坎 |
5 | 水天需(すいてんじゅ) | ☵ 坎 | ☰ 乾 |
6 | 天水訟(てんすいしょう) | ☰ 乾 | ☵ 坎 |
7 | 地水師(ちすいし) | ☷ 坤 | ☵ 坎 |
8 | 水地比(すいちひ) | ☵ 坎 | ☷ 坤 |
9 | 風天小畜(ふうてんしょうちく) | ☴ 巽 | ☰ 乾 |
10 | 天沢履(てんたくり) | ☰ 乾 | ☱ 兌 |
11 | 地天泰(ちてんたい) | ☷ 坤 | ☰ 乾 |
12 | 天地否(てんちひ) | ☰ 乾 | ☷ 坤 |
13 | 天火同人(てんかどうじん) | ☰ 乾 | ☲ 離 |
14 | 火天大有(かてんたいゆう) | ☲ 離 | ☰ 乾 |
15 | 地山謙(ちざんけん) | ☷ 坤 | ☶ 艮 |
16 | 雷地豫(らいちよ) | ☳ 震 | ☷ 坤 |
17 | 沢雷随(たくらいずい) | ☱ 兌 | ☳ 震 |
18 | 山風蠱(さんぷうこ) | ☶ 艮 | ☴ 巽 |
19 | 地沢臨(ちたくりん) | ☷ 坤 | ☱ 兌 |
20 | 風地観(ふうちかん) | ☴ 巽 | ☷ 坤 |
21 | 火雷噬嗑(からいぜいこう) | ☲ 離 | ☳ 震 |
22 | 山火賁(さんかひ) | ☶ 艮 | ☳ 震 |
23 | 山地剥(さんちはく) | ☶ 艮 | ☷ 坤 |
24 | 地雷復(ちらいふく) | ☷ 坤 | ☳ 震 |
25 | 天雷无妄(てんらいむぼう) | ☰ 乾 | ☳ 震 |
26 | 山天大畜(さんてんたいちく) | ☶ 艮 | ☰ 乾 |
27 | 山雷頤(さんらいい) | ☶ 艮 | ☳ 震 |
28 | 沢風大過(たくふうたいか) | ☱ 兌 | ☴ 巽 |
29 | 坎為水(かんいすい) | ☵ 坎 | ☵ 坎 |
30 | 離為火(りいか) | ☲ 離 | ☲ 離 |
周易 下経 34卦
NO | 六爻 | 上卦 | 下卦 |
31 | 沢山咸(たくざんかん) | ☱ 兌 | ☶ 艮 |
32 | 雷風恒(らいふうこう) | ☳ 震 | ☴ 巽 |
33 | 天山遯(てんざんとん) | ☰ 乾 | ☶ 艮 |
34 | 雷天大壮(らいてんたいそう) | ☳ 震 | ☰ 乾 |
35 | 火地晋(かちしん) | ☲ 離 | ☷ 坤 |
36 | 地火明夷(ちかめいい) | ☷ 坤 | ☲ 離 |
37 | 風火家人(ふうかかじん) | ☴ 巽 | ☲ 離 |
38 | 火沢睽(かたくけい) | ☲ 離 | ☱ 兌 |
39 | 水山蹇(すいざんけん) | ☵ 坎 | ☶ 艮 |
40 | 雷水解(らいすいかい) | ☳ 震 | ☵ 坎 |
41 | 山沢損(さんたくそん) | ☶ 艮 | ☱ 兌 |
42 | 風雷益(ふうらいえき) | ☴ 巽 | ☳ 震 |
43 | 沢天夬(たくてんかい) | ☱ 兌 | ☰ 乾 |
44 | 天風姤(てんぷうこう) | ☰ 乾 | ☴ 巽 |
45 | 沢地萃(たくちすい) | ☱ 兌 | ☷ 坤 |
46 | 地風升(ちふうしょう) | ☷ 坤 | ☴ 巽 |
47 | 沢水困(たくすいこん) | ☱ 兌 | ☵ 坎 |
48 | 水風井(すいふうせい) | ☵ 坎 | ☴ 巽 |
49 | 沢火革(たくかかく) | ☱ 兌 | ☲ 離 |
50 | 火風鼎(はふうてい) | ☲ 離 | ☴ 巽 |
51 | 震為雷(しんいらい) | ☳ 震 | ☳ 震 |
52 | 艮為山(ごんいさん) | ☶ 艮 | ☶ 艮 |
53 | 風山漸(ふうさんぜん) | ☴ 巽 | ☶ 艮 |
54 | 雷沢帰妹(らいたくきまい) | ☳ 震 | ☱ 兌 |
55 | 雷火豊(らいかほう) | ☳ 震 | ☲ 離 |
56 | 火山旅(かざんりょ) | ☲ 離 | ☶ 艮 |
57 | 巽為風(そんいふう) | ☴ 巽 | ☴ 巽 |
58 | 兌為沢(だいたく) | ☱ 兌 | ☱ 兌 |
59 | 風水渙(ふうすいかん) | ☴ 巽 | ☵ 坎 |
60 | 水沢節(すいたくせつ) | ☵ 坎 | ☱ 兌 |
61 | 風沢中孚(ふうたくちゅうふ) | ☴ 巽 | ☱ 兌 |
62 | 雷山小過(らいざんしょうか) | ☳ 震 | ☶ 艮 |
63 | 水火既済(すいかきせい) | ☵ 坎 | ☲ 離 |
64 | 火水未済(かすいびせい) | ☲ 離 | ☵ 坎 |