六四卦

沢水困(たくすいこん)六四卦 易経 周易で観る八人家族の関係性 六四卦、四七番

沢水困(たくすいこん)

六四卦の四七番目に位置するのが、沢水困(たくすいこん)です。坎卦☵(かんけ)の上に兌卦☱(だけ)が乗っかっている形になります。

上卦は、兌卦☱(だけ)です。兌卦(だけ)は陽爻を下に陰爻を上に据えた卦で、家族においては 末娘 三女を表して八卦においては、沢を表します。

下卦は、坎卦☵(かんけ)です。坎卦は、家族の中では、次男を表し八卦においては、水を表します。

水に流れる次男と、美しい沢の末娘、共に、親の心配など素知らぬ顔で、ゆうゆうと流れていきます。上卦に、位置する兌卦☱(だけ)は、末娘の立場です。家族の中でも弱い立場で、親の守りの中で生きていく立場にあるものが、上卦にいますので、複雑な問題や、困難に立ち向かうほどの経験も、知識もありません。水は、上から下に流れるように、愛も、上から下に流れていきます。下にいる坎卦☵(かんけ)は、家族の中では次男であり、遊び足りない次男として、経験を積んでいる途中です。この二人は困難の中に立たされてはいますが、心配はいりません。

孔子は言います。その人物を知りたければ、友を見よ、その人の人望を知りたければ親を見よ。第三者が見つめる若い二人、人が集まり、踊り騒いでいるだけであれば、一時の刺激に浮かれる集団であり、愛が深まっている関係ではないのです。愛は、知れば知るほどに深まり、信頼へと進んでいきますが、刺激をアイと感じているだけなら、時間とともに、薄れてきますし、もっと強い刺激に惹かれ、壊れてしまう関係です。

あなたの周りに集まる友人、知人に対して、あなた自身が役に立つ人であるべきなのです、この、沢水困(たくすいこん)は困難を意味しますが、チャンスのときでもあるので心配はいりません。より役に立つ、自分の利己心以上に、隣の人のために、友人のために、知人のために役に立つ人間に成長するチャンスを示しています。

困とは

沢水困(たくすいこん)のイメージ

困。亨。貞。大人吉无咎。有言不信。
「困」の時、通じる。貞正でいなさい。大人は吉で、天意に従え、いくら 訴えても信じてもらえない

(キーワード) 苦難 困難

「困」は、困難の困
この卦が 出たなら、チャンスが来たと感じてください。苦難困難が押し寄せます。八方ふさがりは、天に向かえます地に潜れます。天は父乾、地は母坤と父母に相談し天意に従えとあります。人はどんなに素晴らしい言葉でも不信すれば裏切ります。父母は、子を信じ愛します。大人(良識人)に相談し、善を蓄積すれば、確信に変わり解決の糸口は開かれます。

沢水困(たくすいこん)の六爻

沢水困(たくすいこん)の六爻は、下から順番に、初爻、二爻。三爻、四爻、五爻、六爻の並びが、初陰、二陽、三陽、四陰、五陰、上陰と並んだ状態を、沢水困(たくすいこん)のといいます。

六爻の位置は社会的位置を表しています。 初爻は庶民、二爻は士、三爻は大夫(たいふ)、四爻は公卿(こうけい)五爻は、君主、上爻は隠居した君主、あるいは知識人となります。

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