陰徳線の見かた
艮宮（ごんきゅう）の場所に現れる線を陰徳線といいます。この紋線の特徴は、自分のことより人ために働くことができる人に現れる線です。
手相の見かた
手相を見る時、書物によって様々なのですが利き手を見るのが良いでしょう。利き手は生活全般でよく使われる手ですので、自分の生活をよく知っている手です。どんな時にも自然に使う手は、心のシワをよく反映しますので、利き手を見るのが良いでしょう。手相を見る時、手相は利き手をみていきます。
陰徳線
陰徳線は、慈愛に満ちた心の表れです。この艮宮（ごんきゅう）の表しているものは、八卦においては不動の山を表す場所でもあり、人格としては末っ子を表し、素直に親からの愛をそのままかえそうとする心があります。
ただ、慈愛に満ちた心を持っていても理解できず 人々は自分の基準で判断し、普通に尽くしていても、裏がある。人間そんなに人に尽くすことなんてない、いずれは見返りを求めるだろうと言い出しますが、この艮宮に縦紋線が出ている人は、純粋に慈愛に満ち、犠牲をいとわない心の持ち主です。それは幼い時より愛情を受けていることを自分が実感しているので、その愛を返していきたいと純粋に思っているのです。
陰徳線が現れるのは、自分以外のために生きようとする人に現れます。陰徳線が長かったり短かったりするのは、見る人によって長短を見ますが、手のひらを四等分してみてそれより、長いか短いか判断するのがいいでしょう。
こうした陰徳線の周辺に魚紋（ぎょもん）が現れる場合、近いうちにラッキーな出来事が現れるでしょう。 魚紋は、手のひらのどこに現れてもよい前兆の表れです。
こういった魚紋は、毎日、コツコツと自分以上に、家庭のことや近所、地域のことにつくしていることに対してのご褒美です。ただ、陰徳はいつ、満ちていくのかわかりません。
なにかしら願いがあって陰徳を積む人がいるのであれば、その願いに対し陰徳を積むことは決して悪いことではありません。思いと行動が善行であるなら、陰徳をつむのがよいでしょう
肉厚な手のひらの陰徳線。
艮宮部分が肉厚な人は、情にもろく、人にほだされ行動します。 艮宮部分を触るととても柔らかく、もちもちしています。ただ手が大きく肉付きがよいわけではなく、さわっていて心地よい肉付きです。
こういった肉付きの上に紋線が何本か出てきます。あまり細く筋のように出る場合は、陰徳線ではなく、神経質であったり繊細な心のもち主です。
陰徳線は、ほどこす心、慈愛心のゆえに出てくる紋線です。
人の心は見えません。わからないことが多く自分で自分の心が管理できず、考えたくないことがふつふつとわいてきます。
しかし、慈愛心は、自分のことを考えること以上に、他人を思いやるため、こういった、ふつふつとわく思いがありません。人の心は、複雑に見えて単純です。見えない心が、形としてあらわれてくれるのが相（そう）です。
